『告白』(湊かなえ)レビュー|“救いなき告白”が胸に刺さる衝撃のデビュー作
読後、しばらく動けなくなる心理サスペンス
今回は湊かなえのデビュー作『告白』をレビューします。
緻密な構成と容赦ない心理描写で、日本中に「イヤミス」という言葉を定着させた一冊です。ネタバレなしで魅力を紹介します。
⭐ 総合評価
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📌 各項目評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| トリック | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ |
| 人物描写 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
| テンポ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
| 読みやすさ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ |
| サプライズ度 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
📝 レビュー(ネタバレなし)
■ あらすじ(短め)
中学教師・森口悠子の“告白”から始まる物語。 娘を殺した犯人はクラスの中にいる──。 淡々と語られる冷たさが、逆に強烈な緊張感を生む心理ミステリです。
■ 良かったところ
- 複数語り手が連鎖する構成が天才的
- 動機・感情が異常なほどリアルで胸に刺さる
- 読後に静かな恐怖が残る“イヤミス”の完成度
■ 気になった点
救いのない展開が多いため、気持ちが沈む読者もいるかも。 ただし、それこそが作品の魅力でもあります。
️🔒 ネタバレ
▼ ネタバレを読む(クリックで開閉)
担任教師の森口の娘・愛美は事故ではなく、
クラスの生徒 少年A と 少年B に殺されていた。
森口は復讐として、
「あなたたちに渡した牛乳にHIV感染者の血を混ぜた」と告げて学校を辞める。
(※実際は脅しで、感染することはない。)
その後、罪の意識や恐怖で Bは精神崩壊 していく。
一方、Aは天才だが愛情を受けられず歪み、本物の爆弾を作成 する。
しかし森口はその爆弾に細工し、
Aが「母親に認められたい」と送った爆弾が、
母親のいる場所で爆発するように誘導 していた。
爆発により、Aの母は死亡する。
森口はAに告げる。
「これが私の最後の授業です。
……なーんて、嘘ですよ。」
復讐の爪痕だけを残し、物語は幕を閉じる。
🏁 総評
イヤミスの原点にして頂点。
圧倒的な構成力と心の闇の描写が圧巻で、心理サスペンスが好きな人には必読の一冊。
評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ / 5
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