『屍人荘の殺人』(今村昌弘)レビュー|常識が崩れる夜に、推理だけが残る
密室の外側で、世界が壊れていく。
今村昌弘『屍人荘の殺人』をレビューします。
舞台は山奥の合宿所――一見すると王道の館もの。
しかし本作は、途中で物語の前提そのものが反転します。
それでも最後まで成立するのは、論理と観察に基づいた本格ミステリーだから。
この記事では、ネタバレなしで魅力を紹介しつつ、
ClueLogらしく「どんな人に刺さるか」をまとめていきます。
目次
⭐ 総合評価
屍人荘の殺人
館もののはずが、世界の前提が崩れる――極限状態でも成立する本格ミステリー。
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📌 各項目評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 世界観・閉鎖空間 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
| キャラクター | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ |
| ミステリー構成 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
| 意外性・ジャンル反転 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
| 読みやすさ | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ |
📝 レビュー(ネタバレなし)
■ あらすじ(短め)
大学サークルの合宿で訪れた山奥の施設。
閉ざされた環境の中で、不穏な気配が少しずつ濃くなっていく。
やがて状況は一変し、常識が通じない夜が始まる。
それでも推理は止まらない――論理が最後の武器になる。
■ 良かったところ
- 王道から一気に反転する構成が鮮やか
- 極限状況でも推理が成立する本格の強度
- 軽快な会話で一気読みできる
- 読み返すと伏線が効いてくる設計
■ 気になった点
純粋な館ものだけを求めると驚く展開あり。
ただし、それこそが本作最大の魅力です。
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■ 怖さの正体
怪異よりも恐ろしいのは、外と遮断された状況そのもの。
判断基準が崩れていく過程がリアルです。
■ それでも成立する推理
状況が崩れても、事件にはルールがある。
そのルールを拾い直す論理が、本格として強い。
🏁 総評
『屍人荘の殺人』は、本格ミステリーの型を壊して、再構築した一冊。
変化球でありながら芯は王道。
読み終えた後に「よう作ったな…」と唸る作品です。
評価:⭐️⭐️⭐️⭐️☆ / 5
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